簡易止水板、FRP製簡易防水板

    近年の河川氾濫は、想像を超える深刻な被害をもたらしています。
    氾濫した泥水の侵入を土嚢(どのう)だけで食い止めることはできません。

    強靭で、軽く、組立が容易なFRP製パネルを利用できないものか
    弊社取扱素材の中から、コンポゾライト(組立式パネル)を利用した止水板
    デモセットを組立てて見ました。

  (写真左) 
コンポゾライト・パネルで組立てた簡易止水板

FRP製パネルは強靭で軽い: 比重1.7
   (鉄の比重:7.8、アルミの比重:2.7

組立て: FRPパネルを連結部材(トグル、ハンガー)で、横手方向に連結します。
写真では、自立型とする為、サイドパネルを組合わせコの字形にしています。

コーナーはコーナーポスト(90°コネクター)で連結します。
コーナーポストには、この他45°のコネクターもあり、形状は自由に変えられます。

   
                1間巾(約1.8m)「コの字形」FRP簡易止水板組立て部材

    
             設置前                         パネル組立て開始

  
    
          中間ポストを連結                       コーナーポスト組立て

    
                       完 成

   
                       完 成

    パネル寸法: 1枚当り 巾約60センチ、高さ約76センチ  
    パネル重量: 1枚当り 8.8kg

    一人で組立てが容易なパネル重量(1パネル10kg以下)では、この程度の高さが適当です。
    写真のコの字形止水板組立は総重量60kg、頑丈な壁になります。

    
    施工方法のアイデア:

    建物の壁とのシール:コーナーポスト(90°コネクター)を壁面に沿わせ、垂直に床埋め込み。
    
    底面のシール: 専用のパネル・トレー(写真下)を床に埋め込み施工。
               埋込みトレー上部は同じ素材でカバーし、止水板組立時以外は床面に
               段差が出来ません。

   
         パネル・トレー(トレーを床面に埋込み施工)


    店舗等の出入口への施工: 90°コネクター2本(両側に1本づつ)を垂直に床埋め込み。
                      パネル・トレーを床に埋め込み施工。
              (埋め込みトレー溝部には、平時は同じ素材のカバーを被せておきます)

    地域防災用: 1mから1.5m高さのパネルを多数常備し、パネルを地面に杭止めすれば、
             土嚢積みよりずっと高さの有る、“FRPの壁”が短時間で構築できます。


    本ページでは、取扱素材の一つを応用したアイデアを提案致しました。

    弊社では、ストロングウエル社 FRP形材の輸入・販売を行なっておりますが、
    製品としての簡易止水板、防水板の施工・販売は行なっておりません。

    この簡易止水板アイデアの製品化に御興味のある方、メールにて御連絡下さい。
    近県のお問い合わせには、デモ品を持参して御説明に伺います。


   また、このパネルシステムを利用した、貴社独自の商品作りも是非ご検討下さい: 
   
   (例)
    ● FRPフェンス
: ブロック塀施工に代わり、FRPパネルを塀の構造材料として施工。
                 FRP製のスタッドとナットで基礎コンクリートにパネルを止め付けます。
                 (FRP製ボルト・ナットは錆びません。
                 FRPパネルの表面は施工後、塗装するか、タイル、レンガ、自然石等
                 を接着施工します。地震時の塀安全対策施工期間の短縮に。

    ● ベランダ花壇: 30cm位の高さのパネルでスペースに合わせた囲いを作り、土を入れれば
                 ベランダ花壇の完成です。組立式なので、撤去も簡単です。

    ● パーテーション: 事務所内の机間仕切りは、組立式パネルで自由にデザイン
                  床に置くだけなので、施工も変更も短時間で可能です。
                  表面にクロスを張り、インテリアに合わせます。

    ● 展示会用パネル: 繰り返し使用できるエキジビ用パネルやパーテーションに。

    等々アイデアで様々な応用が広がります!! メール御連絡先